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中古車のPPSRチェック+rego名義変更 州別ガイド【2026年】NSW/VIC/QLD

オーストラリアで中古車を購入し書類を確認する若い旅行者
中古車は「買う前のPPSRチェック」と「買った後の名義変更」が安全のカギ(2026年7月時点・各州公式で要確認)。

オーストラリアのワーキングホリデーで中古車やバンを買うとき、トラブルを避ける手続きは大きく2つです。結論から言うと、買う前に公式サイト ppsr.gov.au でPPSRチェック(AUD2)を行い、買った後に住む州の運輸当局で名義変更(registration transfer)を期限内に済ませること。この2ステップを踏めば「ローンが残った車をつかむ」「無登録・無保険で走ってしまう」といった重大リスクをほぼ防げます。名義変更の期限・手数料・印紙税は州で大きく異なり、しかも改定されます。この記事では手続きの中身を州別に深掘りします(数値は2026年7月時点の目安で、必ず各州公式で確認してください)。中古車選び全体の相場や探し方は中古車・バン購入ガイドをあわせてご覧ください。

PPSRチェックとは何を調べるもの?

PPSR(Personal Property Securities Register:動産担保登録)は、オーストラリア政府が運営する公式データベースです。車のVIN(車台番号)を入れて検索すると、その車について次の3点を確認できます。

  • 担保(お金が残っているか): ローンなどの担保権(security interest)が登録されていないか。ローンが残った車を買うと、売主に全額払っても金融機関に差し押さえられる恐れがあります。
  • 盗難: 盗難車として記録されていないか。
  • 全損(written off): 過去に事故などで全損(write-off)扱いになった記録がないか。

公式サイト ppsr.gov.au の車検索(PPSR search)は1回AUD2(2026年7月時点)と非常に安価です。「無料」「即日レポート」をうたう第三者サイトはAUD20〜35など高額なことがあるため、まずは公式のAUD2検索を使うのが基本です。

PPSRチェックの手順は? VINはどこで見る?

PPSRチェックは数分でオンライン完結します。流れは次のとおりです。

  • 1. VIN(車台番号)を用意: 17桁のVINを控えます。VINは、運転席側ダッシュボードをフロントガラス越しに見る位置、エンジンルームのコンプライアンスプレート、登録書類(rego papers)などで確認できます。
  • 2. ppsr.gov.au にアクセス: 「Search the register」から車(motor vehicle)の検索を選びます。
  • 3. VINを入力して支払い: AUD2をカードで支払うと、その場で検索証明書(search certificate)がオンライン発行されます。
  • 4. 結果を保存: 証明書には検索日時が記録されます。購入直前に自分で検索し、日付の新しい証明書を手元に残しましょう(売主が用意した古い証明書を鵜呑みにしない)。

VINが分からない・車体のVINと書類のVINが違う、といった場合は購入を見送るのが安全です。数値や結果の見方は購入前に必ず自分で確認してください。

スマートフォンで中古車のVIN車台番号を確認する様子
PPSRチェックはVIN(車台番号)を入力してオンラインで数分。購入直前に自分で行う(2026年7月時点)。

rego(登録)とCTP(強制保険)はどんな関係?

オーストラリアで公道を走るには、車のrego(registration=登録)が有効であることが必須です。そしてregoにはCTP(Compulsory Third Party:強制third party保険)が結びついています。CTPは事故で他人にケガをさせた場合の対人補償のみで、相手や自分の車の「モノの損害」はカバーしません。車体の損害・盗難に備えるなら、対物賠償や総合保険(任意保険)を別途検討します。

CTPの買い方は州で仕組みが違います。名義変更の前提知識として押さえておきましょう。

州・準州 CTPの仕組み(2026年7月時点・要確認)
NSW 登録とは別に自分でCTP(グリーンスリップ)を購入してから登録。保険会社を選べる
QLD・SA 登録手続きの中で支払う。保険会社を選べる
ACT 登録料に含めて支払う。提供者を選べる(対人傷害=MAI)
VIC・WA・TAS・NT 政府運営で登録料に組み込み。保険会社の選択肢はない

とくにNSWは、登録前にグリーンスリップを自分で手配する点が他州と違うので注意してください。

名義変更(registration transfer)は州でどう違う?

車を買ったら、登録の名義を自分に変更(registration transfer)する必要があります。手続きの枠組み(売主が譲渡通知を出す→買主が期限内に名義変更し手数料と印紙税を払う)はどの州も共通ですが、期限の日数・手数料・印紙税(stamp duty/vehicle registration duty)は州で大きく異なります。以下は代表的な3州の2026年7月時点の目安です。金額・日数は改定されるため、必ず自分が登録する州の公式で確認してください。

名義変更の期限 移転手数料の目安 印紙税(stamp duty)の目安
NSW 購入から14日以内 期限内 約AUD41/超過 約AUD188 車両価格AUD45,000未満は3%、AUD45,000以上はAUD1,350+超過分の5%
VIC 購入から14日以内(超過で延滞料) 移転手数料 約AUD43.70+延滞料 約AUD103.80 中古乗用車はAUD200ごとにAUD8.40(=約4.2%/AUD80,809以下の一般乗用車)。RWC(車検適合証)が必要
QLD 購入から14日以内 移転手数料 約AUD33.65 AUD100ごと:ハイブリッド/EV AUD2・4気筒 AUD3・5〜6気筒 AUD3.50・7気筒以上 AUD4(車両AUD100,000未満)

ポイントは、どの州も「14日以内」が目安で、遅れると手数料が高くなること。印紙税の計算方法は州でまったく違い、VICは価格ベースの率、QLDはエンジンの気筒数で単価が変わるのが特徴です。SA・WA・TAS・ACT・NTも期限・手数料・印紙税の枠組みは同様ですが金額は異なるため、それぞれの州公式で確認しましょう。

名義変更の実際の手順は?

私設売買(プライベートセール)での一般的な流れは次のとおりです(州により順序・オンライン可否が異なります)。

  • 1. 書類を受け取る: 売主から登録書類、売買の記録(金額・日付・双方の氏名)を受け取る。売主の身分確認も。
  • 2. 売主が譲渡通知を出す: 州によっては売主がNotice of Disposal(譲渡通知)を運輸当局に提出。これにより以後の反則金や料金が旧オーナーに来なくなる。
  • 3. 車検適合証を用意(州による): VICはRWC(Roadworthy Certificate)、QLDはsafety certificate、NSWは車齢等の条件で点検(eSafety/pink slip)が必要な場合がある。
  • 4. 期限内に名義変更: オンラインまたは窓口で名義変更を申請し、移転手数料と印紙税を支払う。走行距離(odometer)の入力を求められることが多い。
  • 5. CTP/登録の有効性を確認: NSWはグリーンスリップを先に手配。登録が切れている車は再登録が必要な場合がある。
州の運輸局で車の登録名義変更を申請する若い女性
名義変更は期限内に。手数料・印紙税・必要書類は州で異なる(2026年7月時点・州公式で要確認)。

帰国時に車を売るときの名義変更はどうする?

ワーホリの終わりに車を手放すときは、あなたが売主になります。買主が名義変更してくれない(=あなたの名義のまま)と、その後の反則金や登録料があなたに請求される恐れがあります。売主側では次を忘れずに。

  • Notice of Disposal(譲渡通知)を必ず提出: 売却後すみやかに州の運輸当局へ。これで所有責任が切り替わる。
  • 売買の記録を残す: 日付・金額・買主の氏名・連絡先を控える。
  • 登録・CTPの取り扱いを確認: 州によって、未使用分の登録料やCTPが払い戻しになる場合とならない場合がある。公式で確認を。

帰国直前は時間に追われがちなので、売却は早めに動き、譲渡通知の提出まで完了させてから空港へ向かいましょう。運転そのもののルール(国際免許・州別の注意)はオーストラリアワーホリの運転免許ガイドを参照してください。

よくある質問(FAQ)

Q. PPSRチェックはいくらで、いつやればいい? A. 公式サイト ppsr.gov.au でVINを入力して行い、費用はAUD2(2026年7月時点)です。売主の古い証明書ではなく、購入直前に自分で検索して新しい証明書を残すのが安全です。(2026年7月時点)

Q. 名義変更はいつまでにやればいい? 遅れるとどうなる? A. 多くの州で購入から14日以内が目安です。例えばNSW・VIC・QLDはいずれも14日以内で、遅れると移転手数料が高くなったり延滞料がかかります。日数・金額は州で異なるため住む州の公式で確認してください。(2026年7月時点)

Q. 印紙税(stamp duty)はどのくらい? A. 州で計算方法が違います。NSWは車両価格AUD45,000未満で3%、VICは中古乗用車でAUD200ごとにAUD8.40(約4.2%)、QLDは気筒数でAUD100あたりAUD2〜4です(いずれも2026年7月時点・一定価格未満)。必ず各州公式の計算ツールで確認してください。(2026年7月時点)

Q. regoのCTPだけで保険は足りますか? A. CTPは他人へのケガの対人補償のみで、相手や自分の車の損害・盗難はカバーしません。心配なら対物賠償や総合保険(任意保険)を別途検討しましょう。NSWでは登録前に自分でグリーンスリップ(CTP)を手配する必要があります。(2026年7月時点)

Q. 帰国して車を売ったら何をすればいい? A. 売主としてNotice of Disposal(譲渡通知)を州の運輸当局に提出してください。提出しないと、あなたの名義のままになり、その後の反則金や料金が請求される恐れがあります。(2026年7月時点)

PPSRの料金・名義変更の期限・手数料・印紙税・CTPの規定は州ごとに異なり、改定されることがあります。購入・登録・売却の前に、必ず PPSR公式(ppsr.gov.au)と各州の運輸当局・歳入当局で最新情報を確認してください。

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