スーパーアニュエーションとは?ワーホリの積立と確認【2026年】対象条件・myGovでの確認方法

オーストラリアで働くと、時給とは別に「スーパーアニュエーション(superannuation、通称スーパー=退職年金)」が積み立てられます。結論から言うと、ワーキングホリデーでも対象で、雇用主があなたの賃金とは別に、Super Guarantee率12%(2025年7月1日〜。ATO=オーストラリア税務局。以下同)を専用のスーパー基金へ支払う義務があります。あなたの財布から引かれるお金ではなく、雇用主が上乗せで払う「もらえるお金」です。この記事では、スーパーの仕組み・対象になる条件・自分のスーパーが正しく積み立てられているかの確認方法・複数の基金ができてしまうのを防ぐコツまでを、公式情報をもとに整理します。帰国時にまとめて払い戻す手続き(DASP)は別記事で詳しく解説します。なお税金・タックスリターン全体の流れは税金・タックスリターン・スーパーの総合ガイドをご覧ください。
スーパーアニュエーションとは?ワーホリも対象になる?
スーパーアニュエーションは、退職後の生活資金を積み立てるオーストラリアの年金制度です。雇用主は、あなたに支払う賃金(ordinary time earnings=通常の労働に対する給与)とは別に、Super Guarantee率で決められた金額をあなたのスーパー基金に支払います。これはワーキングホリデー(417/462ビザ)を含め、フルタイム・パートタイム・カジュアルを問わず、原則すべての被雇用者が対象です。以前は「月AUD450以上を稼いだ場合」という最低支払い基準がありましたが、2022年7月1日にこの基準は撤廃され、現在は稼いだ額の大小にかかわらず対象になります(ATO)。
つまり「ワーホリだからもらえない」「短期のカジュアルだからもらえない」ということはありません。給料が振り込まれたら、それとは別にスーパーが積み立てられているかを必ず確認しましょう。
スーパーはいくら積み立てられる?Super Guarantee率は何%?
Super Guarantee率は12%(2025年7月1日〜適用)です。これは段階的に引き上げられてきた最終目標値で、今後の追加引き上げは予定されていません(ATO)。ざっくり言えば、通常の賃金(残業手当など一部を除くordinary time earnings)に対して、その12%相当額が雇用主からスーパー基金へ支払われます。給与そのものから12%が引かれるのではなく、給与に上乗せして払われる点がポイントです。
| 項目 | 内容(2026年7月時点・公式で要確認) |
|---|---|
| Super Guarantee率 | 12%(2025年7月1日〜) |
| 誰が払う? | 雇用主(賃金とは別に上乗せ) |
| 計算のもと | ordinary time earnings(通常の労働に対する給与) |
| 最低賃金基準(旧月AUD450) | 2022年7月1日に撤廃。稼いだ額を問わず対象 |
| ワーホリ(417/462) | 対象(雇用主に支払い義務あり) |
率や基準は年度ごとに見直されることがあるため、最新の数値は必ずATO公式(ato.gov.au)で確認してください。

18歳未満でもスーパーはもらえる?対象になる条件は?
ほとんどの被雇用者はスーパーの対象ですが、年齢による例外が1つあります。18歳未満の場合は、1週間に30時間を超えて働いたときのみ対象になります(ATO)。一般的なワーキングホリデー参加者は18歳以上のため、通常は稼いだ額や勤務時間にかかわらず対象です。また、労務提供が主目的の独立請負人(independent contractor)も、スーパーの目的上は「被雇用者」として扱われ対象になる場合があります。自分が対象かどうか迷ったら、雇用主に確認するか、ATOに問い合わせましょう。
自分のスーパーがちゃんと積み立てられているか確認するには?
スーパーが正しく支払われているかは、myGovアカウントをATOにリンクし、ATO online services(またはATOアプリ)で確認するのが確実です。給与明細(payslip)にもスーパー拠出額が記載されますが、実際に基金へ入金されているかはmyGov側で見るのが安心です。手順は次のとおりです。
- 1. myGovアカウントを作る: my.gov.au でアカウントを作成する。
- 2. ATOをリンクする: myGovにログインし、サービス一覧からAustralian Taxation Office(ATO)をリンクする。TFN(納税者番号)が必要です。
- 3. Superを開く: ATO online servicesの上部メニューから「Super」→「Fund details」を選ぶと、あなたの全スーパー口座と残高(基金保有分・ATO保有分を含む)と、基金が報告した最新データが表示されます。
ここで「勤務先から入金されているか」「基金名が自分の想定と合っているか」をチェックしましょう。TFNの取り方や雇用主への提出についてはTFN取得の完全手順を参照してください。

スーパー基金が複数できてしまうのを防ぐには?
転職のたびに新しい基金を作ってしまうと、スーパー口座が複数に分かれ、それぞれで手数料(fees)が引かれて積立額が目減りするおそれがあります(ATO)。これを防ぐコツは、最初に自分の基金を1つ決めて、転職しても同じ基金を使い続けることです。新しい雇用主には「Superannuation standard choice form」で自分の基金を指定できます。
すでに複数できてしまった場合は、ATO online servicesから口座を統合(consolidate)できます。ただし統合の前に次の点を確認してください。
- 手数料: 移す先の基金に入会・入金手数料がかかる場合があります。
- 保険(insurance): 離れる基金に死亡・傷病などの保険が付いていることがあり、解約すると補償を失う可能性があります。ATO online servicesは保険付きの口座にフラグを表示するので、移す前に移転先で同等の補償があるか確認しましょう。
帰国するとき、積み立てたスーパーはどうなる?
ワーキングホリデーで積み立てたスーパーは、オーストラリアを永久に離れ、ビザが失効・取消しになった後に「DASP(Departing Australia Superannuation Payment)」として払い戻しを申請できます。ただしワーキングホリデー(417/462)ビザ保持者への払い戻しには65%の源泉税率が適用される点に注意が必要です(ATO)。手続きの流れ・必要書類・注意点はDASP=帰国後スーパーの払い戻し手続きで詳しく解説しています。放置すると基金からATOへ移管される場合があるため、帰国前後に忘れず手続きしましょう。
スーパーが払われていないときはどうすればいい?
給与明細にスーパーの記載がない、myGovで入金が確認できないといった場合は、まず雇用主に確認しましょう。スーパーは法律上の支払い義務があるため、支払われていない疑いがあるときはATOに相談・申告できます。ワーホリを含むすべての労働者に権利が保障されています。cash in hand(現金手渡し)でスーパーの記載がない仕事などは、未払いのリスクがあるため注意してください。
よくある質問(FAQ)
Q. ワーホリでもスーパーはもらえますか? A. はい。ワーキングホリデー(417/462)を含め、原則すべての被雇用者が対象です。雇用主が賃金とは別にSuper Guarantee率12%(2025年7月1日〜)を積み立てます。(2026年7月時点・公式で要確認)
Q. スーパーは自分の給料から引かれるのですか? A. いいえ。スーパーは給与から差し引かれるのではなく、雇用主が賃金に上乗せして支払う「もらえるお金」です。給与明細にも拠出額が記載されます。(2026年7月時点)
Q. 自分のスーパーはどこで確認できますか? A. myGovアカウントをATOにリンクし、ATO online servicesの「Super」→「Fund details」から全口座と残高を確認できます。(2026年7月時点)
Q. 帰国したらスーパーは戻ってきますか? A. オーストラリアを永久に離れ、ビザが失効・取消しになった後にDASPとして払い戻しを申請できます。ワーホリ(417/462)は65%の源泉税率が適用されます。(2026年7月時点・公式で要確認)
Super Guarantee率・税率・各種基準は改定されることがあるため、手続き前に必ずATO公式(ato.gov.au)で最新情報を確認してください。